ハスラーは本当に運転しにくい?ジムニー乗りが代車で2週間乗り倒した本音と辛口評価

シルバーのスズキ ハスラー。ジムニーオーナーである筆者が代車として2週間乗り込み、運転のしやすさを評価したレビュー記事のアイキャッチ画像。
画像のクルマは、筆者が実際に2週間代車として借りて乗ったハスラーです。ジムニーオーナーである筆者が、自身の愛車との比較を通して、ハスラーの運転のしやすさについて徹底的に評価しました。

おしゃれで可愛いスズキ ハスラー。

購入を考えているけれど、ネットで「運転しにくい」「やめとけ」なんていうよくない評判を見ると「本当に買って大丈夫…?」と、不安になってしまいますよね。

その気持ち、とてもよく分かります。
実は、愛車のジムニーが修理に入った際、代車として2週間、ハスラーを徹底的に乗り込む機会に恵まれました。

2週間後、私が代車のハスラーのキーを返却した時、心の中にあったのは安堵の気持ち…
そして、ほんの少しの“嫉妬”でした。

この記事では、単なる試乗では決して見えてこない、毎日のリアルな生活の中で明らかになった「ハスラーの本当の姿」を、忖度なしのレビューでお届けします。

「買ってから後悔したくない」と真剣に考えているあなたへ。
この記事を最後まで読めば、ハスラーがあなたの最高の相棒になるか、その答えがきっと見つかります。

【この記事でわかること】
✅ ハスラーが「運転しにくい」と言われる本当の理由
✅ 「運転しにくい」が「最高の長所」に変わる意外な瞬間
✅ ジムニー乗りだけが分かる、ハスラーとの決定的な違い
✅ あなたがハスラーを買って後悔しないための判断基準
✅ 【初心者必見】ターボ付きを選ぶべきかどうかの見極め方

目次

【結論】ハスラーは運転しにくい?ジムニー乗りが2週間乗り倒して出した正直な答え

海辺に停まるオレンジ色のスズキ ハスラー。この記事では、ジムニー乗りが「ハスラーは運転しにくいのか」を2週間の実体験に基づき正直にレビューします。
おしゃれなデザインで人気のハスラー。こんな素敵なカーライフを夢見て購入を考える人も多いはず。しかし、実際の「運転のしやすさ」はどうなのでしょうか?(引用元:スズキ ハスラー公式サイト)

「ハスラーは運転しにくい」という一言では片付けられない、奥深い魅力とハッキリとした弱点がこの車にはありました。
まずはこの記事の結論から、そして私がなぜそう感じたのか、忖度なしのリアルな体験談をお話しします。

まず結論:街乗りメインなら「運転しやすい」、でも峠道や高速では「クセがある」

「ハスラーって、実際のところ運転しにくいのでしょうか?」
この疑問に、代車として2週間みっちり乗り込んだ私がハッキリお答えします。

結論から言うと「街乗りや日常使いがメインの方には、驚くほど運転しやすく最高の相棒になる」
しかし「峠道や高速道路では独特のクセがあり、人によっては『運転しにくい』と感じる場面がある」のが、私の正直な感想です。

視点が高く小回りが利くので、狭い路地やスーパーの駐車場での取り回しは本当に楽ちん。運転が苦手意識のある方でも、普段の生活で困ることはまずないでしょう。

一方で、ジムニーのようなカッチリした走りに慣れていると、カーブでのフワフワした揺れや、いざという時のパワー不足に少し戸惑うかもしれません。

この記事では、なぜ私がこのような結論に至ったのか、良い点も悪い点も包み隠さず、具体的な体験談を交えて解説していきますね。

私がハスラーに2週間乗ることになった経緯(愛車ジムニーJB64の板金修理)

「なぜジムニー乗りの筆者がハスラーの記事を?」と思われたかもしれませんね。
そこで、少しだけ自己紹介します。

筆者は普段、2023年式のスズキ ジムニー(JB64)を愛車としています。
色は「ブルーイッシュブラックパール3」。

先日、不運にもその愛車が当て逃げ被害にあってしまい、板金修理に出すことに…。
その際、修理工場が代車として用意してくれたのが、今回レビューするハスラーでした。

期間はきっかり2週間。
単なる短い試乗ではなく、毎日の通勤から買い物、週末のドライブまで、文字通り「生活の足」として徹底的に乗り込みました。
だからこそ分かる、カタログスペックだけでは見えないリアルな長所と短所があります。

この記事で使っているハスラーの写真も、その時に私が直接撮影したものです。
ジムニーオーナーという、少し変わった視点から見た忖度なしのハスラー評をお届けします。

この記事を読めば「買って後悔」する確率が限りなくゼロになる理由

「ハスラーはデザインが可愛いけど、乗り心地が悪いって本当?」
「内装がチープで、買ってから後悔しないかな…」

ネットの評判を見て、あなたもこんな不安を抱えていませんか?
その気持ち、とてもよく分かります。

ご安心ください。
この記事は、メーカーサイトのよいことばかりの情報や、一般的な口コミをただ集めたサイトとは一線を画します。

特定のライバル車(ジムニー)の現役オーナーが、実生活で2週間みっちり使ったからこそ書ける、超具体的な比較と本音が詰まっています。

「運転しにくい」と言われる本当の理由とその対策、逆に「最高の相棒だ!」と感じた驚きの瞬間、そして、最終的にあなたがハスラーを買うべきか否かの判断基準まで、この記事一本で全てが分かります。

最後まで読んでいただければ、ハスラーの「本当の姿」が理解でき、購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔する可能性は、限りなくゼロになるはずです。

「やめとけ」は本当?ハスラーが運転しにくいと感じた5つの具体的な場面

カーブした橋を走行する水色のスズキ ハスラー。この記事では、このような峠道や高速道路で「ハスラーは運転しにくい」と感じる具体的な理由を、ジムニー乗りの視点から解説します。
こんな景色の良い道を気持ちよく走れたら最高ですよね。しかし、ハスラーの「運転しにくい」という評判は、実はこのようなカーブが続く道でこそ顕著になります。そのリアルな理由を、これから一つずつ見ていきましょう。(引用元:スズキハスラー公式サイト)

あなたが一番気になっているのは、ネットで囁かれる「やめとけ」という辛口評価の真相ではないでしょうか。
私が代車として2週間使って「なるほど、これは運転しにくいと言われても仕方ない…」と正直に感じた5つの具体的な場面を、包み隠さずお見せします。

理由①:フワフワした足回り。カーブで体がもっていかれる感覚が「気持ち悪い」

ハスラーの「運転しにくい」という評判の根源は、この独特の「フワフワした足回り」にあると私は感じました。

街中の直線をゆっくり走っている分には、路面の凹凸を柔らかく吸収してくれて快適です。
しかし、少し速度を上げてカーブを曲がろうとすると、車体がグワッと外側に傾く感覚があります。

イメージとしては、船のように少しゆったりと揺れる感じ。
この感じに対し「乗り心地がよい」と感じる方と、「気持ち悪い」と感じる方に分かれるようです。
筆者のようにカッチリした走りのクルマに慣れている方には「気持ち悪い」と感じる原因になります。

とくに、連続するカーブが続く山道などでは、この挙動が顕著に現れます。
よくも悪くも、これがハスラーの最大の個性と言えるでしょう。

理由②:高速道路の合流。ベタ踏みでも感じるNAエンジンのパワー不足

街乗りでは全く不満のないエンジンですが、その印象は高速道路に入った瞬間に一変しました。

とくに、料金所を過ぎて本線に合流しようとする場面。
アクセルを床までベタ踏みしても、期待するほどの加速が得られません。

エンジン音は「ウォーン!」と大きくなるものの、速度の上昇は非常に緩やか。
時速80〜100kmで流れている車列にスムーズに合流するには、かなりの予測とタイミングが求められ、正直なところ少しストレスを感じたのです。

もちろん、これは私が乗ったのがNA(ノンターボ)モデルだったからかもしれません。
しかし、高速道路を少しでも利用する可能性があるのなら、このパワー不足は「やめとけ」と言われる大きな理由の一つだと感じました。

理由③:ボンネットが見えない不安感。ジムニーに慣れていると車幅感覚が掴みにくい

これはとくに、運転初心者の方や、私のようにジムニーのような四角い車に乗り慣れた人にとって感じる不安感です。

ハスラーは運転席からの視点が高いのですが、ボンネットの先端が全く見えません。
スラントノーズ(先端が下がっている形状)になっているため「車の本当の先端がどこにあるのか」が感覚でしか分からないのです。

角張ったボンネットがしっかり見えるジムニーの感覚で乗ると、狭い道でのすれ違いや駐車場の切り返しで、「あとどれくらい寄せられる?」という車幅感覚がつかみづらく、常に少しの不安がつきまといました。

もちろん、これは慣れの問題も大きいでしょう。
しかし、購入直後や運転に不慣れなうちは、この「見えない不安感」が運転のしにくさに直結すると感じました。

「ボンネットが見えない不安」を解消する一番の方法は慣れですが、「万が一の備え」で絶対的な安心感を得るのも賢い選択です。
実は、筆者が愛車のジムニーにも搭載し、絶大な信頼を寄せているのが、このセルスター製のドライブレコーダー。
日本製ならではの安心感と高性能さはもちろん、前の愛車からずっとこのメーカーを使い続けているほど、心からおすすめできる逸品です。
360°カメラが、運転中のヒヤリとする瞬間から駐車中の当て逃げまで、あらゆる「死角」をなくしてくれますよ。

理由④:「信号が見えない」は本当だった。特に先頭で停止した時の圧迫感

「ハスラーは信号が見えない」という噂、ネットで見たことがある方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、これは本当です。

とくに、交差点の先頭で停止した時が問題でした。
フロントガラスの角度が立っていることと、ルーフ(屋根)が前方に出ているデザインのため、頭上の信号機がちょうど死角に入ってしまうのです。
つまり、信号機が見えない。

信号の色を確認するためには、その都度、猫背のように体を丸めてフロントガラスに顔を近づけるか、首をグッと伸ばして覗き込む必要があります。

これは致命的な欠陥ではありませんが、運転中に毎日何度も繰り返す動作です。
地味ながら、この圧迫感と余計な動作が、運転のしにくさを感じる一因になっているのは間違いありません。

理由⑤:長距離運転での疲労。腰をサポートしてくれないシート形状

2週間の代車生活で、片道1時間ほどの距離を運転する機会が何度かありました。
そこで気づいたのが、長距離運転での疲労度の高さです。

ハスラーのシートは、座面も背もたれも柔らかく、短時間の乗車では快適そのもの。
しかし、30分を超えたあたりから、腰回りのサポートが足りないと感じ始めました。

とくにランバーサポート(腰を支える部分)がないため、無意識のうちに姿勢が崩れ、気づけば腰が痛くなっている、ということが何度かありました。

これは私の体格(174cm、74kg)との相性もあるかもしれませんが、買い物や通勤などの短距離なら最高のシートも、長距離となると話は別。
もしロングドライブを頻繁にされる予定なら、クッションなどで対策が必要かもしれません。

ハスラーのシートは快適ですが、長距離だと腰のサポートが少し物足りないのも事実。
そんな「あと少し」を解決してくれるのが、体の圧力を分散してくれるドライブ用の高機能クッションです。
これ一つあるだけで、驚くほど運転が楽になりますよ。

【意外な発見】運転しにくいだけじゃない!ハスラーが「最高の相棒」に変わった3つの瞬間

街中を軽快に走る黄色のスズキ ハスラー。「運転しにくい」という評判を覆す、ハスラーの意外な長所と「最高の相棒」だと感じた3つの瞬間を解説する記事のイメージ画像。
街が似合う、アクティブなデザインのハスラー。実は、その走りの真価は多くの人が使う「日常のステージ」でこそ発揮されます。ここからは、私がハスラーを「最高の相棒」だと感じた3つの発見をお話しします。(引用元:スズキハスラー公式サイト)

しかし、ハスラーの評価は「運転しにくい」だけでは終わりません。
むしろ、特定の状況下では弱点が最高の長所に変わり、「これは最高の相棒かもしれない!」と感動する瞬間が確かにありました。
ここからは、私がハスラーを見直すことになった、3つの意外な発見についてお話しします。

発見①:街中のデコボコ道がとにかく快適。あのフワフワ感が利点に変わった

カーブでは「気持ち悪い」とまで感じた、あのフワフワした足回り。
ところが、走るステージを街中に移した途端、その評価は180度変わりました。

驚いたのは、工事跡や少し荒れたアスファルト、マンホールなどの凹凸を乗り越えるときの快適さです。

私の愛車ジムニーなら「ガツン!」と体に直接衝撃が来るような場面でも、ハスラーは「フワッ…」と、まるでショックを無かったことのように、しなやかに吸収してくれます。
これはまさに高級セダンのような乗り心地。

あれほどカーブで気になった「揺れ」が、街中では「揺れの少なさ」「衝撃の少なさ」という、とてつもない長所に変わったのです。
日常の運転で最も多いであろう市街地走行において、この快適性は想像以上に大きなメリットだと感じました。

発見②:驚くほど静かでスムーズ。ストップ&ゴーの多い市街地では敵なしの走り

高速道路では「パワー不足」を感じたNAエンジン。
しかし、これも街中では全く違う顔を見せてくれました。

赤信号で止まり、青信号で発進する。
そんなストップ&ゴーを繰り返すシーンでの静粛性とスムーズさは、正直なところジムニーの比ではありません。

モーターアシストのおかげで発進は驚くほど滑らかで、エンジン音もほとんど気にならないレベル。
変速ショックのないCVTと相まって、ギクシャクした動きが一切なく、同乗者がいる場面でも気を遣わずに済みます。

アクセルを少し踏むだけで、スルスルと前に進むこの感覚は、渋滞中のようなノロノロ運転でも全くストレスを感じさせません。
キビキビ走る楽しさとは違う、「快適に移動する心地よさ」という点で、ハスラーはまさに市街地では驚くほど静かでスムーズなクルマです。

発見③:軽なのにこの収納力!ジムニー乗りが本気で嫉妬した圧倒的な使い勝手

スズキ ハスラーの広々とした室内と後部座席の収納機能。シートバックテーブルやドリンクホルダーが、その高い使い勝手と運転以外の楽しさも感じさせる一枚。
後部座席のパーソナルテーブルなど、ジムニーにはない「おもてなし」の収納が満載。こうした細やかな配慮が、ハスラーの圧倒的な使い勝手の良さに繋がっています。(引用元:スズキ ハスラー公式サイト)

走りの評価は色々ありますが、この点に関しては、手放しでハスラーの圧勝です。
ジムニー乗りとして、この2週間で最も「うらやましい!」と嫉妬したのが、考え抜かれた収納スペースの多さでした。

助手席の下から引き出せる大きなトレー、ティッシュ箱がすっぽり入るアッパーボックス、スマホや財布を気軽に置けるダッシュボードの小物入れ…
至る所に「あってほしい」収納が備わっています。

とくに感動したのが、汚れをサッと拭き取れる後部座席の背面とラゲッジスペース。
買い物の荷物や、ちょっと汚れたアウトドア用品を気兼ねなく放り込めるこの安心感は、ジムニーにはない大きな魅力です。

走りの個性も大切ですが、毎日使う「道具」としての使い勝手のよさ。
この点で、ハスラーはドライバーの生活に完璧に寄り添ってくれるクルマだと実感しました。

これだけ考え抜かれたハスラーの収納ですが、意外と困るのが「スマートフォンの置き場所」ではないでしょうか。

ダッシュボードのトレーに置くと、カーブで滑ってしまったり、ナビアプリが見づらかったり…

そんな悩みを解決し、ハスラーの使い勝手を「完璧」に仕上げるのが、このハスラー専用設計のスマホスタンドです。
まるで純正品のようにインテリアに馴染み、ナビアプリを使う際にも最高のポジションを確保してくれますよ。

ジムニーオーナーだから分かる、ハスラーの乗り心地と走行性能の“本当のトコロ”

海で仲間とカイトサーフィンを楽しむ人々とオレンジ色のハスラー。ジムニーとの比較で分かる、荷物を積んで気軽にアウトドアへ出かけるハスラーの魅力と使い勝手をレビュー。
仲間とワイワイ、荷物もたくさん。ハスラーが得意なのは、まさにこんな「気軽なアウトドア」。では、本格オフローダーのジムニーとは、具体的に何がどう違うのでしょうか。(引用元:スズキハスラー公式サイト)

さて、ここからはこの記事の最もユニークな部分、現役ジムニー乗りだからこそ語れるハスラーとの直接対決です。
スペック表だけでは決して分からない、両車の「思想」の違いを、乗り心地と走行性能という2つの側面から徹底的に深掘りします。

【比較表】ハスラー vs ジムニー|運転の楽しさ・快適性・燃費など5項目で辛口評価

言葉で説明するよりも、一目見ていただくのが早いかもしれません。
私がジムニーオーナーという立場から、今回2週間乗ったハスラー(NAモデル)と愛車ジムニーを、5つの項目で独断と偏見で採点してみました。

▼ハスラー vs ジムニー 辛口評価比較表

ハスラー ジムニー
街乗りの快適性
高速・峠道の安定感
運転する楽しさ(ワクワク感)
燃費性能
使い勝手・積載性

※この表は、筆者の独断と偏見による「筆者調べ」です。

もちろん、これはあくまで筆者の個人的な評価です。
しかし、この2台で本気で迷っている方にとっては、かなり参考になるはずです。
それぞれの評価の詳しい理由については、この後の見出しでじっくりと解説していきますね。

乗り心地:「快適な乗用車」のハスラーと「武骨な道具」のジムニー

この2台の乗り心地の違いは、例えるなら**「最新のスニーカー」と「頑丈なトレッキングブーツ」**の違いです。

ハスラーの乗り心地は、まさに「最新のスニーカー」。
軽くて、衝撃吸収性に優れ、日々の歩行(運転)をとにかく快適にしてくれます。
路面の凹凸は巧みにいなし、ドライバーに余計なストレスを与えません。
これは紛れもなく「快適な乗用車」の思想です。

一方、ジムニーは「頑丈なトレッキングブーツ」
ゴツゴツした岩場(悪路)の情報を正確に足裏(ドライバー)に伝え、確かなグリップと安心感を与えてくれます。
その代わり、平坦な道では路面の硬さがダイレクトに伝わります。
これは走破性を追求した「武骨な道具」としての宿命です。
どちらが「よい」とか「悪い」とかではなく、設計思想が根本から違うのです。

走行性能:舗装路の王者はハスラー、悪路の王者はジムニー

乗り心地の違いは、そのまま得意なステージ(走行性能)の違いに直結します。

結論から言うと、舗装された道、特に市街地での王者は間違いなくハスラーです。
その静粛性、発進の滑らかさ、軽快なハンドリングは、日本の道路環境において最高のパフォーマンスを発揮します。
日常のあらゆるシーンで、ドライバーを疲れさせず、快適に目的地まで運んでくれるでしょう。

対するジムニーが本領を発揮するのは、アスファルトが無くなった瞬間からです。
ラダーフレーム構造と本格4WDシステムが生み出す悪路走破性は、ハスラーでは絶対に立ち入れない領域へとドライバーを誘います。
舗装路での快適性をある程度犠牲にしてでも手に入れたかったのが、この性能なのです。

あなたが走るステージはどこですか?
その答えが、選ぶべき一台を教えてくれます。

あなたがハスラーで後悔しないために|購入前に知るべき「たった一つ」のチェックポイント

スズキ ハスラーの車内で食事を楽しむカップル。この記事では、このような自由な楽しみ方ができるハスラーがどんな人におすすめなのか、後悔しないための選び方を解説。
アクティビティの合間に、車内がカフェに早変わり。あなたが車に求めるのは、こんな「自由で楽しい時間」ではありませんか?ここからは、あなたがハスラー選びで後悔しないための、最終チェックポイントを解説します。(引用元:スズキハスラー公式サイト)

これまでの情報を踏まえ、いよいよ最終結論です。
あなたがハスラーを選んで「後悔」しないために、一体何を基準に判断すればよいのでしょうか。
誰にでも当てはまる購入の決め手と、見出しに掲げた「たった一つ」の重要なチェックポイントを、具体的にお伝えします。

ハスラーを「やめておくべき人」の特徴3選

ここまでハスラーの良い点・悪い点を正直にお伝えしてきましたが、それを踏まえて「こういう人にはハスラーは向かないだろう」と感じた方の特徴を3つ挙げます。
もし当てはまるなら、後悔しないためにも他の車種を検討した方が良いかもしれません。

1.  高速道路や山道を頻繁に走る人

日常的にバイパスや高速道路を利用する方、通勤路がカーブの多い峠道だという方には、正直おすすめしにくいです。
パワー不足や足回りの不安定さが、日々の運転で大きなストレスになる可能性があります。

2.  カッチリした運転感覚や、車を操る楽しさを求める人

ハスラーはあくまで「快適な移動」を目的とした車です。
路面からの情報がダイレクトに伝わるような、運転そのものを楽しむタイプの車ではありません。
キビキビした走りを求めるなら、物足りなさを感じるでしょう。

3.  車の細かな挙動や乗り心地に非常に敏感な人

カーブでのフワフワした揺れは、ハスラーの「個性」です。
この独特の乗り味がどうしても受け入れられない、という方は一定数いるはずです。
乗り物酔いしやすいなど、車の揺れに敏感な方は注意が必要です。

逆にハスラーが「最高の選択肢」になる人の特徴3選

では、どんな方にハスラーはピッタリなのでしょうか?
私が2週間乗って感じた「こういう人なら絶対に幸せになれる!」という方の特徴を3つご紹介します。

1.  運転の9割以上が「街乗り」である人

あなたのカーライフが近所の買い物や通勤・送迎がメインなら、ハスラーは最高の相棒になります。
市街地での快適性、静粛性、小回りの良さは、同クラスの中でもトップレベル。
日々の運転が間違いなく楽になります。

2.  運転に「快適さ」と「気軽さ」を最優先する人

「運転はあくまで移動手段。とにかくストレスなく、気楽に付き合いたい」と考える方には完璧です。
考え抜かれた収納、汚れても気にならない荷室、乗り降りのしやすさなど、日常のあらゆるシーンであなたを助けてくれるはずです。

3.  オシャレで自分らしいデザインの車に乗りたい人

性能も大事だけど、やっぱり見た目は譲れない!という方。
ハスラーの個性的なデザインと豊富なカラーバリエーションは、所有する喜びを満たしてくれます。
「自分の車、可愛い!」と思えることは、カーライフにおいて非常に重要な要素です。

【初心者必見】ターボは必要?後悔しないためのグレード選びのコツ

購入を考えた時、多くの方が悩むのが「ターボ付きのグレードを選ぶべきか」という点でしょう。
運転初心者の方なら、なおさら迷いますよね。
結論として、以下を基準に判断することをおすすめします。

【ターボ無しでOKな人】
・運転は市街地のみで、高速にはほとんど乗らない
・基本的に1人か2人でしか乗らない
・燃費を少しでもよくしたい

【ターボ付きを強く推奨する人】
・月に1回でも高速道路やバイパスを走る
・坂道の多い地域に住んでいる
・家族や友人を乗せる機会が多い
・合流などで「いざという時」の安心感が欲しい

価格差はありますが、少しでも不安要素があるなら、ターボ付きを推奨します。
買ったあとから「やっぱりパワーが足りない…」と後悔するより、毎日の運転のストレスが減る方が、結果的に満足度は高くなります。

「ターボ付きの安心感は欲しいけど、やっぱり車両価格が…」
もしあなたがそう感じているなら、“頭金ゼロ・月々定額”で新車のハスラーに乗れる「カーリース」という賢い選択肢を検討してみませんか?
カーリースなら、憧れのターボ付きグレードも夢じゃないかもしれません。
まずは、毎月いくらで乗れるのか、気軽にチェックしてみてはいかがでしょうか。

月々定額の「ニコノリ」でハスラーに乗る(無料見積もり)

結論:購入の決め手は「あなたが運転に何を求めるか」です!

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

結局のところ、ハスラーは「運転しにくいダメな車」でもなければ、「誰にでも合う完璧な車」でもありません。
「非常に個性がハッキリした、愛すべきクルマ」なのです。

「運転しにくい」という評判も、ある一面では事実。
しかし、それは特定のステージでの話であり、別のステージでは最高の長所にもなり得ます。

だからこそ、購入前に知るべき「たった一つ」のチェックポイントは「あなたがこれからのカーライフで、運転に何を一番大切にしたいか?」を自分に問いかけることです。

「毎日の快適さ」ですか?それとも「走りの楽しさ」ですか?
「気軽な道具」ですか?それとも「趣味の相棒」ですか?

この答えを出してから購入を決断すれば、あなたがハスラーを買って後悔することは、ないはずです。

あなたの「答え」は見つかりましたか?
もし新車にこだわらないのであれば、中古車にまで選択肢を広げてみると、コンディションの良い旧モデルや、お得な未使用車といった「思わぬ掘り出し物」に出会えるかもしれません。
まずは、今どんなハスラーが全国の市場に出ているのか、気軽にチェックしてみてはいかがでしょうか。

全国のハスラー中古車を探してみる

ハスラーの運転に関するよくある質問(FAQ)

この記事を読んでもまだ残るかもしれない、細かい疑問点についてQ&A形式でお答えします。
購入前の最後の不安を、ここでスッキリ解消していってくださいね。

Q. ハスラーの乗り心地は硬い?柔らかい?酔いやすいって本当ですか?

A. 街乗りでは快適な「柔らかめの乗り心地」です。
しかし、カーブや大きな段差では、その柔らかさから独特のフワフワした揺れを感じることがあります。
これが「酔いやすい」と感じる原因かもしれません。
車酔いが心配な方は、購入前に必ず試乗して、カーブやデコボコ道を体験してみることを強くおすすめします。

Q. ノンターボだと坂道や高速で走りませんか?ターボは絶対に必要?

A. 街乗りや近所の買い物メインであれば、ノンターボで全く問題ありません。
むしろ静かでスムーズです。
ただし、高速道路を頻繁に利用したり、坂道の多い地域にお住まいだったり、大人3人以上で乗る機会が多い方は、ターボ付きを選ぶとパワー不足によるストレスを感じずに済みます。
あなたのカーライフ次第で、ターボの必要性は大きく変わります。

Q. 運転初心者や女性でも、ハスラーは問題なく運転できますか?

A. はい、むしろ運転初心者の方や女性にこそ、おすすめできる一台です。
視点が高く見晴らしが良いこと、小回りが非常に利くことから、狭い道や駐車でとても助けられます。
ただし、本文でも触れた通り、視界には少しクセがあります。全方位モニターやバックカメラといった安全装備を追加すると、さらに安心して運転を楽しめるでしょう。

Q. ズバリ、ハスラーの最大の欠点は何だと思いますか?

A. あくまで「ジムニー乗り」としての個人的な意見ですが、最大の欠点は「高速走行や峠道での安定感」です。
しっかりとした走りごたえを求める人には、少し物足りなく感じるかもしれません。
しかし、これは裏を返せば「街乗りでの快適性」という長所にもなります。
何を重視するかで、欠点にも長所にもなりうるのがハスラーの面白いところです。

Q. 結局のところ、ハスラーとジムニー、どっちを選ぶべきですか?

A. 「毎日の生活を快適にするオシャレな相棒」が欲しいならハスラー、「車を趣味として、週末に非日常を冒険する道具」が欲しいならジムニーです。
この2台は似ているようで、目指す方向性が全く違います。
本文の比較表を参考に、あなたのライフスタイルにピッタリな一台を選んでみてください。

まとめ:ハスラーが運転しにくいと言われる理由と本当の魅力

長い記事をここまでお読みいただき、ありがとうございます。
最後に、あなたがハスラー選びで後悔しないために、この記事の最も重要なポイントだけを凝縮してまとめました。

  • ハスラーの運転のしやすさは走るステージで全く異なる
  • 街乗りや日常使いでは、むしろ驚くほど運転しやすい
  • 高速道路や峠道では、独特のクセがあり運転しにくいと感じる場合がある
  • 「運転しにくい」と言われる原因は主に5つのポイント
  • フワフワした足回りは、カーブで不安を感じる最大の個性
  • NA(ノンターボ)モデルのパワー不足は高速道路で顕著になる
  • ボンネットが見えず、車両の先端感覚が掴みにくいのは事実
  • フロントガラスの形状により、停止線で信号が見えにくい場面がある
  • シート形状から、長距離運転では腰に疲労を感じる可能性
  • しかし弱点は、視点を変えれば最高の長所に変わる
  • 街中の凹凸では、フワフワした足回りが最高の乗り心地を提供
  • 市街地での静粛性とスムーズな走りは軽トップクラス
  • 考え抜かれた収納力と使い勝手はジムニー乗りが嫉妬するレベル
  • ハスラーは「快適な乗用車」、ジムニーは「武骨な道具」という設計思想の違い
  • 購入の決め手は「あなたが運転に何を求めるか」という価値観の明確化

ここまで、ジムニー乗りの視点から見たハスラーのリアルな姿をお届けしました。

「運転しにくい」という評判は、あくまで一面的な評価に過ぎません。大切なのは、あなたのカーライフという「物語」の主役が、どんな性格の相棒を求めているかです。

ネットの情報だけで判断するのは、もう終わりにしましょう。

この記事で得た知識を武器に、ぜひ一度、お近くのお店でハスラーを試乗してみてください。
その際は、ターボ付きとターボ無しの両方を乗り比べることを強くおすすめします。

実際にハンドルを握り、その「クセ」と「魅力」を肌で感じたとき、きっとあなたにとっての最高の答えが見つかるはずです。
あなたの車選びが、最高に楽しいものになることを心から願っています!

そして、新しい車への乗り換えを考え始めたあなたに、これだけはお伝えしたいことがあります。
それは、今お乗りの愛車を、ディーラー下取りだけで済ませてしまうのは非常にもったいない、ということ。
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🚙この記事を書いた人

【四駆SUV研究調査室:室長/Webライター「むらなす」】

熊本在住。阿蘇が大好き、大好物!
2023年式ジムニーJB64の現役オーナーとして、日々の生活・アウトドア・ドライブを通じて“四駆SUVと生きる日常”を発信中。

記事はすべて、実体験・ユーザー取材・プロの整備士へのヒアリングを元に構成しています。

「人生を楽しむための相棒として、四駆SUVと長く楽しく付き合う方法」を探求するブログ運営者です。

🧑‍🔧 バイク専門ブログ『むらなす式バイクスタイル』も運営中。
バイク歴40年以上の実体験に基づく、服装・装備・安全運転など“趣味と実用”の情報を発信しています。
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参照:スズキ ハスラー公式サイト

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